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2019年8月31日(土)

米軍に「飛ぶな」と言え ヘリ窓落下

沖縄・宜野湾 緑ケ丘保育園 保護者ら憤り

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(写真)米軍機から緑ケ丘保育園に落下したとみられる円筒=2017年12月7日、沖縄県宜野湾市(神谷武宏園長提供)

 27日、米軍普天間基地所属のCH53Eヘリの窓が落下した事故に衝撃が広がっています。2017年に米軍ヘリの部品が落下した緑ケ丘保育園(宜野湾市)の保護者、宮城智子さんは「何度訴えても、状況が変わらない」と憤りを隠せません。

 宮城さんは「日本政府も、もう『普天間基地を辺野古に移すしかない』などと言っているときではない。『飛ぶな』と米軍に強く求めることでしか、問題を前に進めることはできない」と訴えました。

 沖縄県基地対策課によると、米軍機の部品落下事故は復帰後、今回も含めて72件。米軍が認めていない緑ケ丘保育園の落下事故も入れると73件に上ります。

 軍事ジャーナリストの前田哲男さんは「空を高速で飛ぶ前提で設計され装着された器具が、そんなに簡単に落ちるはずがない。頻繁に落ちるのは、未熟な整備員がやっているか、手抜きか、人手のやりくりがつかないのかなどが考えられる」とし、「いずれにせよ、必要な所定の整備を、誰が、どのように、何回行っているのか。それらを日本側がチェックできないことが、事故が相次ぐ背景にあるのではないか」と語っています。


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