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2019年8月23日(金)

夜間中学の学び届け

全都道府県設置へキャラバン

 「夜間中学校と教育を語る会」は22日、東京都荒川区内で記者会見し、全国都道府県に最低1校の公立夜間中学設置をめざして「全国夜間中学キャラバン」を行うことを発表しました。

 政府は、3年前に成立した教育機会確保法にもとづき、全国都道府県および政令市に最低1校の公立夜間中学を設置する方針を打ち出しましたが、今年4月の埼玉県川口市、千葉県松戸市の2校の開設にとどまっています。

 会見では、夜間中学の卒業生、在校生が発言。足立区立第四中学校夜間学級を卒業し、現在は都内の高校に通う女性は「不登校で学校に行けなかったことをおとなになってからもずっと後悔していた。夜間中学を知って3年前に入学し、今では、大学進学に向かっている。必要な人に夜間中学の学びが届くようになってほしい」と話しました。

 男性(37)も不登校がきっかけでひきこもり、松戸市と柏市の自主夜間中学に通いながら、生活を立て直してきました。「あきらめてしまっている人に夜間中学の存在を知ってほしい」と訴えました。

 カンボジアからの難民として日本にきた女性(47)は、「読み書きができず、生きる意味を見失っていた私が、学ぶことで社会に出ていけるようになった。人間は学べないと人生がとまってしまう」と話しました。

 キャラバンは10月5日、札幌市からスタート。昨年完成した夜間中学のドキュメンタリー映画「こんばんはII」(森康行監督)の上映会を広げながら展開します。問い合わせ070(4323)3855庄司さん。


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