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2019年8月23日(金)

三鷹事件 無罪必ず

再審報告集会

 連合国軍占領下の国鉄三大謀略事件の一つ、「三鷹事件」で、死刑判決をうけた竹内景助さん=45歳で獄死=の裁判のやり直しを求めていた「三鷹事件再審弁護団」は21日、東京都内で報告集会を開きました。竹内さんの無罪判決を勝ち取るまで、遺族、弁護団、支援団体らが一体となり運動を強めていくことを確認しました。


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(写真)三鷹事件の再審について報告する弁護団=21日、東京都内

 主催は「竹内景助さんは無実だ! 三鷹事件再審を支援する会」「三鷹事件の真相を究明し、語り継ぐ会」。

 1949年、東京の旧国鉄の三鷹駅で「無人電車」が暴走して6人が死亡した「三鷹事件」。竹内さんの長男が行っていた再審請求に対し東京高裁は今年7月31日、再審開始を認めない不当決定をだしました。弁護団は異議を申し立てています。

 報告集会で、高見澤昭治弁護団長は「これだけの証拠を出したのだから再審は決定されると信じていた」と発言。確定判決は覆さないという「最初に結論ありき」の決定だったと批判しました。

 支援する会の大石進さんは、決定は「あまりにも説得力を持たない。非論理で非常識だ」と指摘。「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の鉄則は再審にも適用されるとした最高裁の「白鳥決定」(1975年)をあげ、「日本の司法は白鳥決定以前に立ち戻った」とのべました。

 ルポライターの鎌田慧さんがアピールをしました。


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