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2019年8月2日(金)

きょうの潮流

 猛暑の中、7月の参院選を受けた臨時国会が始まりました。日本共産党の伊藤岳議員や、野党統一候補として1人区を勝ち抜いてきた議員ら、次々と登院する新人議員の晴れやかな表情に、深い感慨を覚えます▼ひときわ注目を受けたのは、重い身体障害のある、れいわ新選組の2議員です。介護タクシーから仮設スロープを通って議事堂内に進み、介助者が初登院のボタンを押しました。両議員の質疑の方法など課題が残りますが、「バリアフリー国会」の新たな一歩が刻まれました▼参院埼玉選挙区から、共産党として21年ぶりの議席を獲得した伊藤議員。その間、実に18年も候補者活動を続けてきたそうです。その分「聞いてきた現場の声だけは、誰にも負けません。思い切り、国会にぶつけていきたい」と決意を込めます。有権者の声を国会に届けきる共産党議員の本領発揮を期待したい▼今回の会期は5日までですが、秋には本格的な臨時国会が開会されます。参院選では野党統一候補の躍進で、自民・公明・維新などの改憲勢力が、改憲発議に必要な3分の2を割りました▼決定的な審判にもかかわらず、安倍首相は憲法9条改定に執念を燃やしています。自衛隊のホルムズ海峡派兵問題とあわせ、日本の進路を左右する重大な国会になります▼しかし、数の力が欠けてしまった以上、少なくとも憲法改定では思い通りにいきません。驕(おご)りたかぶった安倍政権を追い詰めて、きたる総選挙への流れをつくることがこれからのたたかいです。


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