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2019年7月31日(水)

N国党が新会派結成

渡辺喜美氏と 改憲打ち出す

 参院選(21日投開票)で1議席を得た「NHKから国民を守る党」の立花孝志代表と無所属の渡辺喜美参院議員が30日、国会内で記者会見し、参院新会派「みんなの党」を結成したと発表しました。会派代表には渡辺氏が就任しますが、議決のさいの党議拘束はかけないことで合意したといいます。

 立花氏は会見で、改憲勢力が参院議席の3分の2に迫る状況のもとで「キャスティングボート」(決定権)を握る議席を持てば、「憲法改正を切り札に、自民党に(NHKの)スクランブル放送(契約者のみ視聴できるよう放送を暗号化すること)の実現を迫る非常に早い方法だ」と発言。自らの目的実現のためには安倍改憲への協力も辞さない姿勢をあらわにしました。

 両氏の説明によれば、渡辺氏は立花氏からのN国入党要請には応じず留保したものの、「みんなの党を復活させたい」として会派結成には快諾したといいます。記者団からN国のNHK「改革」について問われた渡辺氏は、「正直、深く考えたことはない」「ちょっと勉強してみる価値はあるかなという程度の認識だ」などと説明しました。

 一方、立花氏は以前から渡辺氏ら旧みんなの党の「アジェンダ」に強く共鳴して入党を志し同党候補の選挙活動を手伝うなどしたと述べながら、「政治は難しい。僕は素人だから、渡辺先生がいっている意味がほとんど分からない」などと説明。渡辺氏と意見の不一致はあるものの、同日午後1時が臨時国会(8月1日召集)に向けた会派届け出期限だったため、「とりあえず会派結成の届けをした」などと発言。理念も政策も棚上げのまま、“数合わせ”のための新会派結成にすぎないことがあらわになりました。


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