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2019年7月28日(日)

きょうの潮流

 長かった梅雨も終わり、各地に夏晴れがひろがりはじめました。日本は四季ではなく五季だという向きもありますが、めぐる季節に物事の移り変わりを感じます▼参院選の投票日からはや1週間。その間もこの党から不祥事は絶えません。自民党の石崎徹衆院議員から何度も暴行を受けたと秘書が警察に被害届を出しました。前にも女性議員による秘書への暴言や暴行が問題になりましたが、同党のマニュアルには反省の文字がないようです▼もっとも束ねる人からしてそうなのですから、しかたがないか。力強い信任を得た、改憲に向けて議論すべきだという国民の審判は下った。今回の選挙結果をみて、平然と口にする党首で首相の姿をみていると痛感します▼9議席減で単独過半数を失い、比例票も約240万票減。全有権者に占める絶対得票率は第2次安倍政権以来最低の16%台まで落ち込む。自身がくり返し応援に入った1人区の激戦区では軒並み野党統一候補に敗れ、改憲勢力は3分の2を割り込む▼民意を真摯(しんし)に受けとめず、逆さまに描く勝手に各界から批判が上がっています。市民連合の中野晃一さんは「勘違いも甚だしい」。落語の立川談四楼さんも「安倍さんあなた、字が読めないのは知ってたけど算数もからっきしなんだね」▼選挙後の世論調査で首相に力を入れてほしい政策を問えば、40%近くの社会保障に比べて改憲はわずか3%。国民から離れゆく、この党と政権もいつかは。ときが移ろい、曇天が青空に変わるように。


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