しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年7月23日(火)

きょうの潮流

 「市民の勝利だ」。日付が変わった深夜の事務所に喜びの輪がひろがりました。1人区となった宮城選挙区。3代つづく自民現職を相手に野党統一候補の石垣のりこさんが競り勝ちました▼つめかけた各党や市民に囲まれた新人は花束を手に、ともにたたかった人びとに感謝。「この勝利と感動はあなたのもの。新たな熱い時代のはじまりです」と呼びかけました。全国32の1人区で市民と野党が力を合わせた候補が10の選挙区を制した瞬間でした▼迎撃ミサイルシステムの配備を争点にした秋田、安倍忖度(そんたく)政治が問われた新潟、そして米軍新基地ノーのゆるぎない民意を突きつけた沖縄。いずれも、政権と国民・県民が鋭く対立する焦眉の問題で、統一候補が勝利を収めた意義は大きい▼自民党は改選議席を九つも下回り、改憲勢力も発議に必要な3分の2を割り込みました。改憲に前のめりの安倍首相に待ったをかけた今回の結果に海外メディアも「憲法改正の権限なし」と▼列島各地で共闘を支え、力をつくした日本共産党も難しい選挙戦のなか最後まで奮闘。改選には届かなかったものの、直近の国政選挙と比べて得票数・率とも伸ばしました。どこよりも安倍政治と対決し、論戦をリード。そこから与党が逃げ回ったことが投票率の低さに表れました▼真っ赤なガーベラを掲げ、くらしの希望を訴えた共産党のプラカードは、めざす政治を鮮やかに映しました。至る所で新たに咲いた花々。そこに込められた希望や情熱をさらにひろげたい。


pageup