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2019年7月22日(月)

比例4確保 東京・京都再選、埼玉21年ぶり

野党共闘10選挙区で勝利 岩手・宮城・秋田・山形・新潟・長野・滋賀・愛媛・大分・沖縄

「改憲勢力3分の2」阻む

 6年半に及ぶ安倍自公政権の政治に対し、市民と野党が共闘してたたかう選挙戦となった第25回参議院選挙(改選総数124議席)は、21日投開票されました。日本共産党は、比例代表(改選数50)・選挙区(同74)で計7議席を確保しました。日本共産党をはじめ5野党・会派が野党統一候補を擁立した全国32の1人区では、前回2016年の11選挙区に並ぶ2桁の10選挙区で勝利。自民、公明、維新の「改憲勢力」は憲法改定発議に必要な3分の2の議席を割り込むことが確実になりました。


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(写真)支援者らと万歳をする吉良よし子氏(中央)=21日、東京都渋谷区

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(写真)支援者と共に万歳三唱する倉林明子氏(中央)=21日、京都市中京区

 日本共産党は、比例で4議席を確保し、小池晃書記局長=現=が4回目の当選を決めました。複数区選挙区では、改選数2の京都で現職の倉林明子氏が大激戦を勝ち抜き、同6の東京で吉良よし子氏=現=が再選され、それぞれ2期目の当選をかちとりました。改選数が前回の3から4へ増えた埼玉では21年ぶりの共産党議席を伊藤岳氏=新=が獲得しました。

 大阪(改選数4)では、現職の辰巳孝太郎氏が2期目をめざし大奮闘しましたが、及びませんでした。

 1人区では、沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設に反対する沖縄・高良鉄美氏=新、無所属=が当選し、新基地ノーの民意をあらためて示しました。さらに、陸上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」配備が大争点となり、安倍晋三首相、菅義偉官房長官が公示後、各2回応援に入った秋田では、配備に反対する寺田静氏=新、無所属=が大激戦を制し、岩手・横沢高徳=新、無所属=、宮城・石垣のりこ=新、立憲民主党公認=、山形・芳賀道也=新、無所属=、新潟・打越さく良=新、無所属=、長野・羽田雄一郎=現、国民民主党公認=、滋賀・嘉田由紀子=新、無所属=、愛媛・永江孝子=新、無所属=、大分・安達澄=新、無所属=の各氏が勝利しました。

 鳥取・島根の中林佳子、徳島・高知の松本顕治の両氏(ともに新、無所属)は健闘しましたが、及びませんでした。日本共産党公認の野党統一候補となった福井・山田和雄氏は及びませんでした。

 一方、与党は改選過半数63議席を上回りました。

 日本共産党は、比例代表で26人、改選数2以上の複数区で13人を公認してたたかいました。「市民と野党の共闘」の勝利、日本共産党躍進をめざし、大争点となった年金・消費税・憲法の問題で、攻勢的な論戦を展開しました。

 選挙戦には370人が立候補しました。期日前投票は前回より6・79%増えましたが、時事通信の調べによると投票率は5割を切る見通しとなりました。

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