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2019年7月4日(木)

きょうの潮流

 なぜ変わらないといけないのかが、はっきりしていること。いままでの生き方と決別し今日から変わるんだという決意。変化を続けるための訓練や仲間も▼依存症の人たちの回復のなかには人が変わるためのヒントがあると、精神保健福祉士の斉藤章佳(あきよし)さんが述べています。エッセイストの小島慶子さんの対談集で、根強い日本の男尊女卑社会に話が及んだときです▼風土や家庭環境、教えによって根づかされた価値観。それがハラスメントの土壌になっているのではと、小島さんは各分野の識者に問いかけます。そして個人や社会の意識を変えていくには政治の後押しが欠かせないのに、そうなっていないと▼経済成長とかかわりがない―。夫婦別姓制度の必要性を問われた安倍首相が党首討論でそう答えました。夫の姓を強いられることで苦しみ、不利益を被っている女性の現実には目を向けず、経済問題とだけ捉える▼大阪城にエレベーターをつけたのは大きなミスだったとの発言も高齢者や障害者に思いが至らない。自分たちの世界にどっぷりつかり、時代の流れや多様な価値観から取り残され、世の中からズレていく政権。やってはいけない、言ってはいけないことも平然と▼対談では評論家の荻上チキさんも語っています。「政治家の失言も含め憤りの声をあげ、普段から理不尽に対していろんな言葉を与えていく。そういうことが積み重なって社会を進めてきた」。だれもが生きやすい社会の実現を。そのためにもノーを突きつけよう。


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