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2019年6月30日(日)

真実へ記者の連帯を

シンポ 安倍政権とメディア語る

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(写真)「安倍政権とメディアの攻防7年」をテーマに開かれたシンポジウム=29日、東京都内

 「安倍政権とメディアの攻防7年」のテーマで29日、東京都内でシンポジウムが開かれました。日本ジャーナリスト会議と法政大学図書館司書課程が主催。

 コーディネーターの和光大学名誉教授の竹信三恵子さんは、第2次安倍政権になって報道の自由度が国際的なランキングで大幅に下がっていることを報告。沖縄タイムス編集委員の阿部岳さんは、沖縄基地問題を伝える地元メディアへの攻撃を繰り返す政権の狙いについて、現場に日々記者を派遣できる2紙の「目をふさぎ、報道の正当性を疑わせれば『なかったこと』にもできると思っているのではないか」と指摘しました。

 元NHK記者の相澤冬樹さんは、森友事件の報道で感じた圧力を語り、報道を変えるために「視聴者の具体的な批判が大切」と述べました。東京新聞社会部記者で「メディアで働く女性ネットワーク」の柏崎智子さんは、セクハラ問題で自民党議員らが暴言を繰り返す背景に「彼らの安心感を支えているのがメディアの忖度(そんたく)だ」と指摘。科学ジャーナリストの林勝彦さんは、「今進んでいることは放射能安全神話つくりだ」と語りました。

 元朝日新聞記者の植村隆さんは、1991年の日本軍慰安婦報道を右翼メディアから捏造(ねつぞう)と集中的にバッシングされた経過を報告。「誰にでも起こりうること」と警告しました。

 シンポジウムでは、真実のために社を超えたジャーナリストの連携の大切さなどが語られました。


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