しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年6月29日(土)

豊洲 基準140倍のベンゼン

都は依然「無害化」できず

 東京都豊洲市場(江東区)の地下水から3月、環境基準の最高140倍の発がん性物質ベンゼンが検出されたことが27日、分かりました。市場関係者や消費者の強い批判を押し切って昨年10月に強行した豊洲市場開場から半年たっても、都が約束していた「無害化」が達成できていないことを示しています。

 調査は三つの街区の観測井戸で2~5月に行ったもの。ベンゼンの濃度が最も高かったのは青果棟がある5街区の井戸で、3月に検出された、環境基準(水1リットル当たり0・01ミリグラム)の140倍の1・4ミリグラムでした。三つの街区33カ所の井戸のうち17~23カ所で環境基準を超えました。

 環境基準で検出されてはならないとされている猛毒のシアンは、井戸31カ所中18~23カ所で検出され、最も濃度が高かったのは、水産仲卸売場棟がある6街区の井戸で検出された、検出下限値(水1リットル当たり0・1ミリグラム)の13倍の1・3ミリグラムでした。

 ヒ素は井戸18カ所中5~14カ所で環境基準(水1リットル当たり0・01ミリグラム)を超え、最も濃度が高かったのは3月に6街区で検出された環境基準の4倍の0・04ミリグラムでした。


pageup