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2019年6月27日(木)

ここがいいネ!共産党

原発ゼロへ共闘重ねた

明通寺住職(福井県小浜市)中嶌哲演さん

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(写真)中嶌哲演さん

 福井県は世界一原発が集中立地しています。安倍政権は原発再稼働に向かって暴走し、40年を超えた老朽原発さえ動かそうとしています。第二の“フクシマ”を引き起こさないためにも、みんなが一致団結して安倍政権に立ち向かわなければいけません。「原発ゼロ」を何としても実現したい。これは一党一派だけでは実現できない課題です。

 ですから、参院選の32の1人区で野党共同候補ができたことを非常に心強くうれしく思っています。共産党はそのために一生懸命努力された。素晴らしいと思います。

 福井県では共産党公認の山田かずおさんが共闘候補になりました。うれしくもあり、同時に、よくここまで決断したと驚きもあります。

 福井県内や若狭、とくに小浜(おばま)市では共産党や社会党、労働組合や無党派市民が一緒になって運動し原発建設を食い止めてきた歴史があります。福井の共産党は、共闘に意を尽くし努力を積み重ねてきた歴史を持っています。山田候補には、ぜひその良き実績を踏まえてがんばってほしいと願っています。

 世の中が戦争に向かっていく時代、共産党は最後まで節を曲げずに戦争に反対しました。その伝統に私は敬服し、尊敬しています。ただその伝統にだけ甘んじてほしくない。一党一派だけでは戦争は止められなかった。その歴史を繰り返さない。今の憲法9条改悪を許さない運動も、原発再稼働を許さない運動も、歴史を痛切な教訓として力を合わせなければいけません。

 私は「共同」と「協働」の「二つのきょうどう」を大事にしています。共同の目的に向かって、違いはあってもお互いを尊重し協力して働くことです。今回の選挙でも、二つのきょうどうの輪を広げて勝利したい。「共産党はちょっと」と首をかしげている人や他の野党とも手をつなぎ、熱意を持って協働していけるよう、共産党にはさらに努力してほしいと願っています。聞き手・写真 伊藤幸


 なかじま・てつえん 1942年福井県小浜市生まれ。真言宗明通寺住職。原子力発電に反対する福井県民会議共同代表委員。原子力行政を問い直す宗教者の会共同世話人。原発設置反対小浜市民の会元事務局長。


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