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2019年6月21日(金)

新潟・山形地震

被害調査、要望聞く 藤野・高橋衆院議員

 山形県沖を震源とする地震から2日目となる20日、震度6強を観測した新潟県村上市に日本共産党の藤野やすふみ衆院議員が、震度6弱の山形県鶴岡市には高橋千鶴子衆院議員がそれぞれ入り、現場を調査し要望などを聞きました。


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(写真)のり面が崩れた山北総合体育館を視察する(左から)藤野氏と稲葉久美子、竹内喜代嗣の両村上市議=20日、新潟県村上市

早く元の生活に

施設損傷 小中給食見合わせ

新潟・村上

 新潟県村上市で、山形県沖を震源とする震度6強を観測した地震が発生してから2日目となる20日、日本共産党の藤野やすふみ衆院議員が同市に入り、被災した建物など災害現場を調査しました。

 藤野氏らは、村上市役所山北(さんぽく)支所を訪問し、斎藤一浩支所長と懇談。斎藤氏は、現時点で甚大な被害はないとしつつ「屋根や壁など、家屋の損傷が相当数に上っている」と説明しました。

 一行は、温出(ぬくいで)地区で市が管理する山北学校給食共同調理場を調査しました。同調理場は、地震で施設の天井に亀裂が発生。落下のおそれがあるため山北地域の小中学校290人分の給食の提供を見合わせています。市の担当者は「余震が心配なうちは補修作業もしづらい。8月末の2学期には再開したい」と話しました。

 敷地内でののり面の崩れがあった山北総合体育館の調査中に、高橋邦芳市長と藤野氏が顔合わせしました。国へ対策を要望する高橋市長に、藤野氏は「共産党としても対応していく」と述べ、握手を交わしました。一行は、市が避難所に指定する山北ゆり花会館も視察しました。

 総合体育館近くの木造2階建ての家屋に住む男性(67)は、屋根の瓦が崩れた影響で2階の部屋が水浸しの被害に遭いました。市が配布するブルーシートを屋根に敷き「雨漏りはましになった状況だが、また雨が降ると困ることになる」と話していました。

 調査には共産党の稲葉久美子、竹内喜代嗣の両市議や武田良介参院議員秘書らが同行しました。

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(写真)崩れた瓦屋根が散乱した地区で話を聞く(右から)高橋、関両議員=20日、山形県鶴岡市

屋根破損 対応難しい高齢者

山形・鶴岡

 日本共産党の山形県沖地震対策本部副本部長の高橋千鶴子衆院議員は20日、震度6弱を観測した山形県鶴岡市で、関徹党山形県議、党鶴岡市議団とともに被害状況を調査し、住民や自治体から要望を聞き取りました。

 大きな被害が出た小岩川地区では、約140軒の住宅のうち50軒以上で瓦屋根が破損。本間新一自治会長は「空き家や1人暮らしのお年寄りが多い地域で、必ずこれから人や物など不足が出てくる。国や県、市に支援をお願いしたい」と要望しました。

 湯温海(ゆあつみ)地区では、道路の亀裂や塀の倒壊で通行が規制され、立ち入りが禁止。避難所を訪れた高橋議員は「何でも要望をお寄せください」と声をかけながら要望を聞きました。漏電の危険がある市営住宅から避難している女性(64)は「パジャマ姿で来たままで、部屋がどうなっているかさえ分からない。早く帰れるようになってほしい」と話しました。

 岸壁が沈下し30センチ近い段差ができた鼠ケ関(ねずがせき)港では、県漁協念珠関(ねんじゅせき)支所の佐藤修支所長が「こんなことは今までなかった。どう手をつけるべきか、まだ考えられない」と漏らしました。

 鶴岡市役所では山口朗副市長が応対。「屋根の応急修理でさえ人手や物資が足りない状況です。被害が局所的で災害救助法の対象にもなりません」と訴えました。

 高橋議員は「本来は全壊判定ではない屋根の応急修理なども、災害救助法の対象にすべきです。国が県や市の支援を支えられるよう国会でも求めていきます」と応じました。


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