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2019年6月20日(木)

きょうの潮流

 暗闇の中でおびえた人、家に帰れず途方に暮れた人、離れている家族を案じて一夜をすごした人も多かったのでは▼18日の夜、新潟や山形を中心に最大震度6強の激しい揺れが襲いました。けが人や建物、インフラの被害は広い範囲におよび、今後も余震や雨にたいする警戒が欠かせません。気持ちが落ち着くように声をかけあい、助けあいたい▼再び大地震が発生する可能性が十分にあります―。2日前の16日、ウェザーニュースが伝えていました。この日は1964年に起きた新潟地震から55年。大きな被害を出したこの地震は石油タンク火災や液状化の衝撃をも世に知らしめ、防災への教訓を残しました▼ユーラシアと北米の二つのプレートがぶつかりあう日本海東縁変動帯。ひずみが集中する一帯はこれまでも大きな地震が相次いでいます。83年の日本海中部、93年の北海道南西沖、2004年の新潟中越と07年の中越沖。いずれも痛ましい記憶がよみがえります▼まさにその地域にあるのが世界最大規模の柏崎刈羽原発です。実際、中越沖地震の際には火災が発生。放射性物質が放出されたことも明らかになっています。停止中とはいえ、今回も地震発生後に東京電力が地元自治体に「異常あり」と誤って送信し、不安と混乱を招いています▼とはいえ、この一帯に限らず地震列島の危険はどこでも。それでも原発の再稼働を推し進める安倍政権。原発のない日本が、どれほど安全や安心につながるか。ここでも国の進路が問われています。


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