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2019年6月19日(水)

2000万円、冗談じゃない。とても無理

政府は子どもたちのこと もっと考えて

東京の巣鴨・新橋 本紙がシールアンケート

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(写真)「2000万円」ためろなんて「納得できない」とシールを貼る人たち=18日、東京都豊島区の巣鴨地蔵通り商店街

 公的年金の不足で老後30年間に2000万円が必要だという金融庁の審議会報告書や、麻生太郎財務相・金融相がその受け取りを拒否するなど、年金問題が参院選の争点に浮上してきました。本紙は17、18の両日、東京・JR新橋駅前と豊島区の巣鴨地蔵通り商店街前で、「“年金だけでは足りない 2000万円蓄えろ” (政府の言い分)どう思いますか?」とシールアンケートを呼びかけました。

 商店街前では「納得できない」が圧倒的。「2000万円なんて冗談じゃない」「年寄りは早く死ねといわれているよう」と怒りの声が飛び交いました。

 仕事帰りの人が行き交う新橋駅前。20歳代から50歳代までの会社員と対話しました。「2000万円なんて無理ですよ」。社会人1年目の男性(24)=さいたま市=は「納得できない」にシールを貼り、「周りの知り合いも、とてもこんな額はためられないと言っている」と話しました。

 「納得できる」にシールを貼った女性(40)=東京都江戸川区=も「私たちの子どもの代は、もっと大変だと感じる。政府には、子どもたちのことをしっかりと考えてほしい」と話しました。

 商店街前では、お参りにきた女性(57)=東京都港区=が「12歳上の夫の年金で暮らしている。年金の足りない分は預金を取り崩しているから、後10年ぐらいしか生きられない」。3人連れの60歳代の女性も「年金掛け金はちゃんと払っているのに…。安倍さんも、麻生さんも庶民のことを知らない」。

2000万円 夢のまた夢

共産党の年金提案「賛成です」

 「2000万円なんて難しすぎる」「冗談じゃないわよ。いまごろ言われても遅い」―。本紙シールアンケート「“年金だけでは足りない 2000万円蓄えろ” (政府の言い分)どう思いますか?」に怒りや不安、疑問の声が次々と寄せられました。

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(写真)本紙のシールアンケートにこたえる人=17日夕、東京・JR新橋駅前

 東京・JR新橋駅前で、「納得できない」と語った会社員の女性(25)。「とても今の収入では無理。家庭を持つと、一時的に働けなくなることもある。こんな額をためる必要があるとなると、子どもを持つこともためらってしまう」

 「納得できる」にシールを貼った会社員の男性(42)=東京都板橋区=は「政府は、選挙で有利になるか、不利になるかばかりで考えていると感じる。年金に関する情報をもっとオープンにするべきだ」と話しました。

 高齢者や観光客らでにぎわう東京都豊島区の巣鴨地蔵通り商店街―。「安いからここに買いに来るのよ」という足立区の女性(70)は299円で買った日傘を握り、「遺族年金が2カ月で24万円だけど足りません。消費税が10%になったらどうしようかと思って…」といいます。共産党の「減らない年金」実現の提案を伝えると、「賛成です。ほそぼそとやってるところから取って、大企業はきちんと税金を払ってない」と話しました。

政府信用しない

 「政府は信用していない」と、1歳の長女を抱いた女性(34)。「消費税も上がるし夫の給料だけではたいへん。娘がもう少し大きくなったら働きに出るつもりです」

 シールアンケートに駆け寄ってきた高齢の男性が「(2000万円蓄えることは)できるわけないだろ」と言って、「納得できない」にシールを貼る場面もありました。

 豊島区の男性(73)は年金で生活しており、足りない分は生活保護を利用しているといいます。「2000万円なんて、夢のまた夢。とてもためられない」といいました。「納得できない」にシールを貼った女性は「麻生さん(財務相・金融相)は庶民のことをまったく考えていない。自分のことばっかりだ」と怒りの声をあげました。

揚げ句に消費税

 「いまごろ言われても遅い」と「納得できない」にシールを貼った女性(82)は「20歳から40年間年金の掛け金を払い続けたのよ。それなのに年金はどんどん減らされて大変。夫の年金と合わせて何とかやっているけど…。揚げ句に10月から消費税10%でしょ。もう暮らせないわ」と語りました。消費税に頼らない別の道で、くらしに希望がもてる政治へのきりかえを訴える日本共産党の「3つのプラン」を話すと、「応援してるわ。がんばって」と話しました。


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