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2019年6月16日(日)

陸上イージス説明会

配備ありき 批判噴出

山口・阿武 質疑打ち切りに抗議

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(写真)防衛省の姿勢を厳しく問う吉岡氏(左端、立っている人)ら参加者=14日、山口県阿武町

 防衛省は14日夜、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備候補地として山口県萩市の陸上自衛隊むつみ演習場が「適地」とする調査結果について、同市に隣接する阿武町の演習場に近い地域で住民説明会を開きました。

 参加した住民150人からは秋田市の候補地の調査結果の誤りへの厳しい批判が相次ぐとともに、「配備ありきとしか聞こえず、住民側の観点を受け入れようとする気持ちは感じられない」「ミサイル基地などない方が、はるかに安全だ」などと反対の声が噴出。電磁波への不安も多数、上がりました。終了予定時間を超えても挙手する人がいる中、質疑は打ち切られ、抗議の声が上がりました。

 同町有権者の過半数が会員の「むつみ演習場へのイージス・アショア配備に反対する阿武町民の会」の吉岡勝会長は「(同省への)不信感がものすごく高まっている中で、住民の理解を得て進めると言われても無理がある」と批判。参加した女性が「『地元の理解』とは何か」とただしましたが、五味賢至戦略企画課長は「一概に説明するのは難しい」「現時点で理解が得られているとは、とても言えない」などと述べるにとどまりました。

 反対を表明している花田憲彦町長は、終了後に記者団に対し「設置しようとする側の理論ばかりが説明され、かみ合っていない」「今日のような話では、いくら続けてもわれわれが思う『理解』には到底、至りそうにない」と述べました。


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