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2019年6月16日(日)

保育死亡事故なくせ

高橋氏 検証制度具体化早く

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(写真)質問する高橋千鶴子議員=5日、衆院厚労委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は5日の衆院厚生労働委員会で、保育施設での子どもの死亡事故を繰り返さないよう、子どもの死亡登録・検証制度(CDR)の具体化を急ぐよう求めました。

 CDRは子どもの全死亡事例を登録し、詳細に検証することで、同様の死を防ぐ制度。

 認可外保育や家庭的保育も含む保育施設での死亡事故は2017年までの14年間で195件も発生。高橋氏は、保育施設での死亡事故で、施設側が何の予兆や既往歴もなく乳幼児が死に至る乳児性突発死症候群(SIDS)だと主張し責任を逃れる事案が後を絶たないと指摘。厚労省の浜谷浩樹子ども家庭局長は、SIDS防止強化月間の取り組みを強調する一方、うつぶせ寝による窒息死はゼロ件だと答えました。

 高橋氏は、赤ちゃんの急死を考える会の遺族らが保育者から聞き取りをするなどして真相解明し、裁判でも、死因がSIDSではなく、うつぶせ寝による窒息死だと確定した事例を示し、実効ある指導監督体制や第三者による検証委員会が必要だと述べました。

 根本匠厚労相は「CDRの実現を目指し研究や省内での検討をはじめている」と答弁。高橋氏は「(保育死亡事故の)遺族は、犯人探しでも、裁くことでもなく、何があったかを知りたいと思っている」と述べ、きちんと検証し、同じような事故が起きないようにする体制づくりを重ねて求めました。


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