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2019年6月13日(木)

辺野古新基地

K8使用、願書と違う

沖縄知事が行政指導

 沖縄県は12日、11日に沖縄防衛局に発出した名護市辺野古の米軍新基地建設工事の中止等についての行政指導文書3件を公表しました。

 玉城デニー知事名の文書では、K9護岸に続いてK8護岸を“桟橋”として土砂の陸揚げに使用したことに「これは、中仕切岸壁で土砂を揚陸するとの願書(埋め立て承認願書)の記載とも異なる」と批判。岩屋毅防衛相が7日の会見で「(埋め立て承認願書に)具体的な陸揚げ場所まで限定されているわけではない」と、事実と異なる発言を述べていて、これに反論した格好です。

 上原国定県土木建築部長名の文書では、K8護岸を土砂陸揚げに使用することの環境への影響を指摘しています。「当該行為はサンゴ類の生息環境への影響など、周辺環境に更なる負荷を与える」と懸念を表明し、具体的には「護岸設置によって、これまでなかった流速の増加や反射波によりサンゴ類に物理的損傷を与えることが懸念される」としています。他に、赤土による海洋汚染の問題で上原部長名で、投入土砂の性状が、防衛局が埋め立て承認願書の環境保全図書で記載したものと異なるとして、立ち入り調査を求めています。


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