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2019年6月12日(水)

辺野古 防衛局、土砂陸揚げ強行

ルール違反の“桟橋”使用

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(写真)K8護岸から土砂を積載するダンプトラック=11日、沖縄県名護市辺野古

 沖縄防衛局は11日、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設のために造成した「K8」護岸に初めて船を係留し、海上輸送した埋め立て土砂を陸揚げしました。土砂を陸揚げするために護岸を“桟橋”として使用するのは「K9」護岸に続いて2カ所目です。

 県は、新基地建設の工事を止めるために行った埋め立て承認撤回は有効で、国の工事は違法だとの立場。このような護岸の使用は、埋め立て承認願書に記載のない目的外使用だと批判しています。

 台船は午前11時45分ごろから1時間かけてK8に接岸。台船に乗り込んだ1台目のダンプトラックが、移し替えられた土砂を積載し、午後0時58分に陸に上がりました。

 政府は“桟橋”を二つ確保することで工事の加速化を狙っています。しかし抗議船の船長の西川正夫さんは「K8は周りをサンゴや岩礁に囲まれ使い勝手がいいわけでもない。『追い詰められてK8使用に行き着いた』というのが現場を見てきた者の印象だ。軟弱地盤等もあり、この先の工事の展望はない」と語りました。

 ヘリ基地反対協議会の仲本興真事務局長は「何が何でも強行しようという安倍政権の意図に怒りを覚える。参院選で必ず審判を下し、違法で民意を無視した強行を繰り返す政権を代えたい」と力を込めました。


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