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2019年6月11日(火)

きょうの潮流

 生活に必要なものは安いときにまとめて買う。食費はできるだけ切り詰め、膝が痛くても我慢。電気やガスもなるべく使わず、早く寝る。全国の年金裁判で原告となった高齢者たちが法廷で語っています▼まじめに働き、つつましく生きてきたのに老後は早く死ねというのか。憲法にある「健康で文化的な最低限度の生活」を保障することが年金制度ではないのか。陳述からは深い怒りとともに人間としての誇りをかけた思いがひしひしと(『とどろけ心の叫び』)▼年金暮らしの夫婦世帯で月5万5千円の赤字、30年間では2000万円も不足する―。老後の備えをめぐる金融庁の報告書が衝撃をひろげています。年金をあてにするなといわんばかりの試算に、これまで100年安心といってきたのはウソだったのかと▼安心どころか不安が募る一方です。それでなくても年金生活者の4割は月10万円以下の生活を余儀なくされ、老後破産や生活困窮者が増え続けています▼働く環境が悪化する中、今後はさらに年金が減らされ、将来世代の負担もふくらむ。そのうえ消費税の増税が追い打ちをかける。そんな状況で老後は自己責任などとよくいえたものです。選挙に不利になると年金支給の見通しの公表も先送りされようとしています▼「税金の集め方、使い方を根本から改めなければ、この国の未来はない」。共産党の小池晃議員が軍事費や大企業・富裕層を優遇する政府に迫りました。必死にごまかす安倍首相。その先にあるのは破たんです。


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