しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年6月7日(金)

きょうの潮流

 「勝つ方法はあきらめないこと」。沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に反対し、座り込みを続ける人々のスローガンです。筆者は辺野古を訪れるたび、こうした思いでたたかい続ける人々に励まされています▼早朝から工事用車両が出入りするゲート前で座り込み、警察に排除される。それでも、また座り込みを開始する…その繰り返しです。そうした粘り強い運動を続ける人たちの心情を体現した言葉です▼辺野古に先駆けて、半世紀にわたり、水俣病訴訟など数々の公害訴訟を手がけてきた馬奈木昭雄弁護士も、強大な国家権力や巨大企業を前に「勝つまでたたかう」と訴え続けてきたことで知られています▼「100%裁判に勝つ方法は、勝つまでたたかうことです」「たたかいをやめれば、その時点で負けです。絶対に負けない。それはやめないこと。勝つまでやり続けることです」(合同出版『弁護士 馬奈木昭雄』)。こうした姿勢は間違いなく、辺野古のたたかいに通じています▼「勝つ方法はあきらめないこと」。安倍政権が続く今こそ、この思いが重要だと感じます。安保法制をはじめ、圧倒的な民意を無視し、数の力で悪政を推し進めてきた彼らの最大の狙いは、人々をあきらめさせることだからです▼安保法制反対のたたかいの中、市民からわきおこった「野党は共闘」のコール。この共闘を発展させることが、安倍政権に「勝つまでたたかう」ための最も有効な手段です。最初の試金石となる参院選は、すぐ目の前です。


pageup