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2019年6月2日(日)

無料低額診療 仮放免者に不可欠

参院厚労委 倉林氏「公費補助を」

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(写真)質問する倉林明子議員=5月28日、参院厚労委

 日本共産党の倉林明子議員は5月28日の参院厚生労働委員会で、不法就労などで入管収容施設に収容され、仮放免された外国人の医療のよりどころとなっている無料低額診療への公費補助を求めました。

 仮放免された外国人には就労が認められず、生活保護の受給や国民健康保険への加入もできず、医療費は全額自己負担です。

 倉林氏は、10~20年も働いて家族もいる外国人が働けずに生活困窮に陥るなかで、「医療の頼みの綱が無料低額診療だ」と述べ、国も“最後の受け皿”と位置づけてきたはずだと指摘。仮放免者への無料低額診療は国保などで補てんされず、医療機関の持ち出しになっているとして「公費助成の対象にすべきだ」と主張しました。根本匠厚労相は「無料低額診療を行う医療機関には税制優遇措置を取っており、引き続き支援する」と述べました。

 倉林氏は「優遇措置より持ち出し分の方が多い」と重ねて検討を要求。さらに、院外の保険薬局も無料低額診療の対象とするよう強く求めました。


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