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2019年5月26日(日)

きょうの潮流

 梅雨晴れともいわれるように、五月晴れは梅雨の晴れ間をさしていました。いまでは5月のすがすがしい晴れ日に使われていますが、もとは梅雨明けの炎暑の訪れを予感させました▼5月としては異例の暑さにみまわれている列島。各地で30度をこえる真夏日となり、大分の竹田市では35度以上の猛暑日を記録しました。沖縄や奄美を除けば梅雨入りもこれからなのに、来る夏の苦熱を案じてしまいます▼まだ体が暑さに慣れていない時期。体調を崩す人も多く、熱中症への注意が呼びかけられています。運動会の練習で子どもたちが頭痛などの症状を訴え、病院に運ばれるケースも出ています。こまめな給水や休憩を心がけたいものです▼東京都の少年サッカー連盟が今年から7、8月の公式戦を全面的に禁止しました。区や市の大会も同じ時期の開催を避けるように要請しているそうで、いままで組み込まれていた試合は9月以降に延ばすといいます。日本のスポーツ界では前例のない熱中症対策です▼以前とは異なり、命の危険さえ伴う昨今の暑さ。昨夏も熱中症で倒れる子どもが相次ぎました。試合をこなすことよりも子どもの安全が大切という同連盟。こうした問題意識がスポーツの現場にひろがり、有効な対策が求められています▼酷暑のなかで子どもたちに過度の運動を強いることは、主催や指導者の意図にかかわらず、体罰にも通じます。子どもに優しい社会をつくる。それはみんなが、ひとりの人間として大切にされる世の中にも。


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