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2019年5月24日(金)

交通事故で軽度外傷性脳損傷

被害者保護の制度に

患者・家族会 党国会議員と懇談

 軽度外傷性脳損傷(MTBI)患者・家族会と同友の会は22日、日本共産党の田村智子、山添拓両参院議員、田村貴昭衆院議員と国会内で懇談しました。

 MTBIは、受傷後の軽度の意識障害で脳を損傷し、運動・感覚・膀胱・脳神経などの不全まひや高次脳機能障害が症状としてあらわれます。厚生労働省は2013年、世界保健機関(WHO)のMTBI定義を労災の障害等級認定基準に導入。画像所見が認められなくても脳損傷が合理的に推測される場合、自賠責保険の対象になる交通事故の後遺障害等級14級を超える場合があることを認めました。

 山添議員の質問主意書に対し政府は17年4月の答弁書で、自賠責保険も労災基準に準拠することを確認しています。

 ところが、実際の自賠責判定では画像が偏重され「障害等級非該当」とされています。また、非該当と判定した自賠責保険審査会の議事録が被害者本人にも開示されません。交通事故の裁判では保険会社対被害者の争いとなり、MTBIの被害者が敗訴しています。

 田村智子議員らは、自賠責保険審査会の議事録を開示させるなど、被害者保護の制度に変えるため努力したいと述べました。


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