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2019年5月15日(水)

消費税増税 中止迫る

参院委で大門氏 景気後退は明白

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(写真)質問する大門実紀史議員=14日、参院財金委

 内閣府の3月の景気動向指数に基づく景気悪化判断から一夜明けた14日、参院財政金融委員会では、最悪の状況のもとでの10月の消費税率10%への増税に批判が相次ぎ、自民党席からも「おかしい」と増税中止を求める声が上がるなど、政権の対応が厳しく問われました。

 日本共産党の大門実紀史議員は「このまま増税を強行しても景気は悪くならないと考えるのか」と追及。麻生太郎財務相は「駆け込み需要がまだ起きていない」ことなどを理由に、「景気が消費税の値上げと同時に急激に下振れするとは考えていない」などの楽観的な見方を示しました。

 大門氏は、政府の景気「悪化」判断の次の判断で景気「後退」にならなかった例はないと指摘し対応をただしましたが、麻生氏は増税中止を検討する考えは一切示しませんでした。

 また大門氏は、財務省の「消費税率の引上げに伴う価格設定について」と題するガイドラインが、駆け込み需要と増税後の反動減の「平準化」を口実に「増税の前に値上げするのは自由」などと“便乗値上げ”を奨励しているほか、前回増税時に禁止した「消費税還元セール」も「消費税」の表示がなければ容認していることを指摘。大手スーパーの還元セールに中小は太刀打ちできず、増税緩和措置としては「逆効果だ」「大混乱になる」と批判しました。

 麻生財務相は「現場でやってみないとわからない」「最初のうちはある程度の混乱が起きる可能性がありうる」などの無責任な答弁に終始しました。


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