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2019年5月8日(水)

きょうの潮流

 前例のない10連休が終わりました。リフレッシュできた人、退屈だった人、家族サービスで逆に疲れがたまった人、結局休めなかった人…。さまざまだと思いますが、やはり休みが長すぎて、なかなかエンジンがかかりません。久しぶりの通勤電車には、心なしか気だるさが漂っているようにも感じました▼暦を数えると、今年の祝日は天皇代替わりに伴う日が4日あり、全体で22日に達しています。ちなみに、来年の祝日は18日間となっていますが、諸外国はどうなっているのか、調べてみました▼日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、欧米各国の祝日数はおおむね10日程度で、他の地域でも日本より少ない国が大多数です。実は、日本の祝日数は、国際的に最も多い部類に入っていました▼しかし、その割には「休めている」という実感が少ない。日本の有給休暇取得率は世界でも最低水準の5割前後にとどまっているなど、長時間・過密労働や有給休暇をとらせない違法労働の現状は何ら改善されていないからです▼また、10連休中は役所や病院・学校・保育所といった公的サービスが休止し、「連休中も仕事なのに子どもを預けられない」などの弊害も数多くみられました。学校で授業の遅れを取り戻すため、夏休み短縮の動きもあるなど、今後の弊害も懸念されます▼祝日が増えることを否定するつもりはありませんが、やはり肝心なのは、「休みたいときに安心して休める」社会をつくることです。この連休中、つくづく感じました。


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