2019年5月4日(土)
憲法集会 多彩なサブステージ
3日、東京・臨海広域防災公園で開かれた「5・3憲法集会」では、トークイベントやライブステージ、ミニ映画上映会など多彩な行事が行われました。
各分野から活発な発言 自由にトーク
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「自由に話そう トークイベント」では、安倍政権をめぐる問題について登壇者と参加者が討論しました。
「辺野古」県民投票の会の元山仁士郎代表は「同じ思いをしている人たちが集まれば、県民は応えてくれると実感した。辺野古をめぐり市区町村で意見書も広がっている。その動きを進めてほしい」と訴えました。
京都大学の高山佳奈子教授は、「地方自治は揺るがせない憲法の柱の一つ。沖縄に住んでいない私たちも、地方自治を壊させないために考えなければならない」と強調しました。
日韓つながり直しキャンペーンの矢野秀喜氏は、徴用工問題について、日本の植民地支配下で動員された被害者であり、いまだに解決していないと指摘。「過去の問題ではない。ともに未来を開くために、どう解決するのがいいのか考えよう」と呼びかけました。
元NHK記者の相澤冬樹氏は、安倍政治を告発。移住者と連帯する全国ネットワークの鳥井一平代表理事は、外国人労働者の権利抑圧は日本人自身の問題だと強調しました。
参加者と一緒に考える セクハラ・賃金差別
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サブステージ「それってどうなの? これっておかしくない? #Me Too #With You」では、弁護士の角田由紀子さんと白神優理子さんが登壇。ハラスメントや賃金差別などの問題を参加者と一緒に考えました。
日本で初めてのセクハラ裁判を担当した角田氏は、国際的に遅れた刑法や被害者視点の欠如、裁判官教育の問題などが性暴力の無罪判決の背景にあると指摘し、改善を訴え。「日本の女性が悪戦苦闘しながら権利を勝ち取ってきたのも事実だ」「何であんなことが起こるのか議論し、再発防止しないといけない」と話しました。
白神氏は、男女の賃金格差の背景にある性別役割分業や社会保障の削減を指摘。「差別は戦争と切り離せない。政権に都合が悪い人を人として認めない社会に声を上げて力を合わせる必要がある」と強調。改憲を阻止し、一人ひとりが大切にされる社会を実現させようと訴えました。