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2019年5月1日(水)

皇居で「退位礼正殿の儀」

政教分離の原則に照らして問題も

 「退位礼正殿の儀」が30日午後5時から皇居で行われ、安倍晋三首相が「国民代表の辞」として天皇夫妻に「心からの感謝」を表明し、天皇が「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」と最後の「お言葉」を述べました。

 「退位礼正殿の儀」には皇太子夫妻ら成年皇族、政府、国会、裁判所の要人、地方代表ら約300人が参列。皇位の証しとされる剣や勾玉(まがたま)、国の印である国璽、天皇の印である御璽が机上に置かれました。

 今回の天皇「代替わり」にともなう一連の儀式は、戦前の絶対主義的天皇制の時代に公布された旧皇室典範と登極令を準用したもので、日本国憲法の国民主権と政教分離に照らして重大な問題を含んでいることが指摘されています。

 「退位礼正殿の儀」も天皇の国事行為として行われましたが、神話にもとづく「三種の神器」を構成する剣、勾玉などを安置する形式で行われました。極めて宗教色の濃いこうした儀式を国事行為として行うことは、憲法の政教分離の原則と相いれません。


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