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2019年4月29日(月)

きょうの潮流

 米兵が女性を殺害し自殺した沖縄での事件。地元紙は社説で「基地あるがゆえの犯罪」と告発しました。この米兵が所属していたのは沖縄駐留の第3海兵師団第3偵察大隊でした▼海兵隊員たちが突入すると、その部屋にはアラブ音楽とともに銃声が響きわたった―。米軍ウェブサイトが伝えた第3偵察大隊の訓練の様子です。場所は海兵隊キャンプ・ハンセン(金武町など)。同サイトによると、「アフガニスタンやイラクの戦場のような危険な環境」を想定した施設で、負傷者医療を訓練しました▼訓練があったのは2017年7月。容疑者の米兵は衛生兵で、沖縄配属は16年11月。こんな訓練にも参加していたのでしょうか▼第3偵察大隊は、イラクにもアフガンにも派遣されたことがあります。米軍準機関紙・星条旗(今年2月20日電子版)によると、2月にはキャンプ・ハンセンで接近戦訓練がありました。同紙は「中東とアフガンでの戦争で収集した屋内掃討技術の上達に焦点を当てた」と報じています▼元海兵隊員で偵察部隊に所属していたマイク・ヘインズさんに聞くと「偵察部隊といっても、巡回や市街地での急襲作戦も行う。市街地戦闘訓練をしているのは、将来そういう戦争が起きることを示しているのかもしれない」▼第3偵察大隊は、米軍横田基地(東京都福生市など)でも、危険なパラシュート降下訓練を繰り返しています。こんな殴り込み部隊の駐留を許して、国民の命と主権が守れるのか。殺害事件は問いかけています。


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