しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年4月25日(木)

ガソリン価格10週連続上昇

連休前 家計直撃

 資源エネルギー庁が24日発表したレギュラーガソリン1リットル当たりの店頭価格(22日時点)は、全国平均で前週比1・2円高の148円40銭でした。10週連続の値上がりで、約4カ月ぶりの高値水準が続いています。軽油、灯油も10週連続で値上がりしました。大型連休を前にした値上がりで、家計には負担となりそうです。

 47都道府県すべてで値上がりしました。値上がり幅は、宮城の3円が最大で、沖縄の2・5円、大阪の2・3円、高知の2・2円と続きました。米国によるイラン産原油の輸入に対する制裁、石油輸出国機構(OPEC)の協調減産、ベネズエラ、リビアといった産油国の政情不安などを背景に、原油国際価格の上昇が続いています。

図

ガソリン値上げ

GWに影 遠出控える人も

東京・八王子GS

 相次ぐガソリンの値上げが、大型連休を前にした国民生活に暗い影を落としています。東京・八王子のガソリンスタンドで聞きました。(清水渡)

 店員と顔なじみの主婦(45)は最近、ハイブリッド車に乗り換えました。「このあたりで生活するには、自動車が欠かせません。ガソリン値上げもこたえるし、限りある資源だから」と話します。

 大型連休の予定は決まっていませんが、自動車での移動は避けたいといいます。「寺社巡りが趣味です。電車を使うことが増えました」

 ガソリンスタンドを経営して58年になる内山務さん(83)は、客から「値上げは困る」といった話題が増えてきたといいます。「当店は病院や学校、企業との取引も多い。掛け売りの場合、1カ月分をまとめて請求するから、値上げの影響がはっきりあらわれる」

 給油しに来た運送業者の男性(77)は、ガソリン代は運送費に含まれるため、値上げの影響はいまのところ実感していないといいます。しかし、プライベートでの遠出はするつもりもありません。「自動車の運転が好きなんだけどね、こう値上がりが続くと考えちゃうね」

 内山さんは安倍政権が10月にねらう消費税増税に頭を痛めています。「仕入れ値が上がるから、ガソリン価格に転嫁せざるを得ません。8%に増税されたときは売り上げが数カ月、がくんと落ちました。同じことが繰り返されたら困る」


pageup