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2019年4月24日(水)

安倍9条改憲NO!3000万人署名

「9条は大切」 思い共有

高校・大学門前 若者と対話

 安倍政権による憲法9条改憲をストップさせようと取り組まれている「3000万人署名」。全国各地でさまざまな工夫をしながら、行動が広がっています。「安倍9条改憲NO!全国市民アクション岩手の会」は、返信ハガキ付きのチラシ10万枚をつくって活用するなどして、署名を集めています。(前田智也)


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(写真)改憲阻止のために署名を集める、「全国市民アクション岩手の会」に参加している人たち=17日、盛岡市

岩手

 「9条改憲に反対する署名です」「戦争ができる国にしないための署名です」。盛岡市内にある岩手大学の学食前で、「9条こわすな」などが書かれた看板やのぼり旗を広げて、元気よく署名を呼びかける声が聞こえてきます。「全国市民アクション岩手の会」に賛同している、地域の九条の会の人などが取り組んだ署名・宣伝行動です。17日昼に行われた行動には17人が参加。チラシ300枚を配布し、53人の学生が署名しました。

 「高校や大学前で署名やチラシをまくことを大事にしています」と語るのは、岩手大学名誉教授の田中稔さん。「平和憲法・9条を守る盛岡北部の会」で事務局長を務めています。入学式の日に、盛岡市内の高校前で署名を集めていたら「9条は大切ですよね」と新入生が話してくれ、親も署名してくれたといいます。「私たちは、若い人への訴えに力を入れています」

 盛岡市に住む女性(68)は、地域の九条の会などで行動しています。「9条を変えられたら、私たちの生活がどのように変わるのかを丁寧に説明するようにしています」。学生に優しい口調で語りかけながら、多くの署名を集めていました。

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(写真)全国市民アクション岩手の会がつくった、返信ハガキ付きのチラシ

 署名に応じた2年生の男子学生は、「戦争はイヤなので署名しました。平和憲法は変えるべきではないと思います」。最近、朝鮮半島をめぐる非核化など平和へ向けた動きに注目していると話します。「実現すれば、とても素晴らしいことですよね。日本に住む私たちも、後押しするような行動をしたい」

共同重ね 政治変えたい

返信ハガキ付き チラシを10万枚

 「安倍9条改憲NO!全国市民アクション岩手の会」は、岩手県消費者団体連絡協議会(岩手県消団連)・岩手県生活協同組合連合会(岩手県生協連)、憲法改悪反対岩手県共同センター、平和環境岩手県センターが幹事団体となっています。毎月19日にデモを取り組むなど、共同した行動を行っています。

 「署名はもちろん、さまざまな行動も協力して行うことができています」。岩手県生協連の専務理事、吉田敏恵さんは振り返ります。これまで、憲法記念日にはそれぞれの団体が集会を開いていました。昨年は初めて共同で開催。主催者の予想を超える900人が参加しました。達増拓也知事からのメッセージをはじめ、県内の日本共産党、民進党(当時・代読)、自由党、社民党が連帯あいさつしました。

 返信ハガキ付きのチラシは、宮城県で活動している九条の会の人たちのアイデアだと吉田さんはいいます。これまで、約700人から署名が寄せられています。

選挙で審判を

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(写真)学生に署名を呼びかける参加者=17日、盛岡市

 岩手では、元パラリンピック選手の横沢たかのりさんが参院・岩手選挙区で野党統一候補に決定。安倍改憲阻止、安保法制廃止など10項目の共通政策を掲げています。

 憲法改悪反対岩手県共同センターの金野耕治さん(いわて労連議長)は、「運動では、2004年のイラク戦争反対の行動から。政治の世界では、11年の東日本大震災を大きなきっかけに県内で共同を積み重ねてきました」と指摘。「これからも共同の力と、3000万人署名を広げることで、いまの政治を変えていきたい」



抗議の意思 示し続ける

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 岩手県消費者団体連絡協議会事務局長 磯田朋子さんの話 私たちは暮らしの安心・安全のために行動している団体です。そのためには、平和であるということが大前提です。そうした問題意識で3000万人署名に賛同し、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション岩手の会」の幹事団体としてみなさんと一緒に取り組んでいます。

 安倍政権は改憲の問題に限らず、国民の多数が反対していても強引に突き進もうとする姿勢がとんでもないと思います。そうした政治に対して、私たちは抗議の意思を示し続けていきたい。9条改憲をストップさせるため、これからもねばり強く行動していきます。


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