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2019年4月23日(火)

「国交相裁決は違法」

埋め立て承認撤回取り消し 沖縄知事が審査申し出

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(写真)審査申し出について会見するデニー知事=22日、沖縄県庁

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設のための埋め立て事業をめぐって石井啓一国土交通相が県の埋め立て承認撤回を取り消す裁決を下したことに、沖縄県の玉城デニー知事は22日、石井国交相の裁決は違法であるとして、地方自治法の規定に基づき、国地方係争処理委員会に審査申し出書を発送しました。

 国の機関である沖縄防衛局は、一般私人と同様の立場ではなく「固有の資格」で承認撤回処分を受けているのに、一般私人救済を目的とした行政不服審査法に基づき、撤回取り消しを審査請求。石井国交相はこれを認め、撤回を取り消す裁決を下しました。

 デニー知事は「(沖縄防衛局の)申し立て適格を欠く不適法な審査請求に、国交相は、裁決を行うことができないにもかかわらず裁決がなされた。本件は違法な国の関与だ」と訴えました。

 国交相が内閣の一員で米軍新基地建設を推進する立場で、防衛局の審査請求を中立的に審査する立場にないことも指摘。「国交相は埋め立て事業を遂行する目的であり、違法な乱用的関与である」と断じました。

 デニー知事は「民意に沿い、全身全霊で県民の強い思いに応えていく。県民、国民の皆様には、いっそうのご支援、ご協力を」と呼びかけました。


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