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2019年4月22日(月)

新基地ノー 屋良氏圧勝

衆院補選 自公2敗 安倍政権に打撃

沖縄3区 デニー知事後継

 夏の参院選の前哨戦として各党が総力をあげた衆院沖縄3区、大阪12区の両補選が21日投開票され、沖縄3区で名護市辺野古米軍新基地ノーの「オール沖縄」の屋良朝博(やら・ともひろ)氏が、自民党の島尻安伊子氏=公明党、日本維新の会推薦=を破って当選を果たしました。大阪12区でも公明推薦を受けた自民党候補が維新に敗れることになりました。同時に行われた衆院2補選で自公が2敗するのは安倍政権下で初めてです。


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(写真)当選確実の報道に、玉城デニー知事(左から3人目)や支援者とともに喜ぶ屋良朝博氏(その左)=21日、沖縄県沖縄市

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設を最大争点とした衆院沖縄3区補選は21日に投開票され、同新基地建設の阻止を目指す「オール沖縄」の新人、屋良朝博氏(56)が勝利しました。安倍政権丸抱え、新基地推進の自民党公認の島尻安伊子元沖縄担当相(54)=公明・維新推薦=との一騎打ち、大激戦を制しました。(関連11面

 NHKが投票箱が閉まる午後8時になったと同時に、開票率0%で屋良氏の当選確実の速報。「やったー!」―。屋良陣営の沖縄市の事務所は、大歓声、拍手、指笛、満面の笑み、うれし涙に包まれました。

 玉城デニー知事が圧勝した昨年の知事選、新基地建設のための埋め立て反対の圧倒的民意を示した今年2月の県民投票などに続き、屋良氏の勝利で、安倍政権に新基地断念を求める沖縄の揺るがない圧倒的な民意を、再び突き付けました。

 補選は、デニー氏の知事選出馬のための議員辞職・欠員に伴うもの。屋良氏が、デニー知事を国政で支える後継者となりました。

 選挙戦で屋良氏は、新基地建設の断念と同県宜野湾市の米軍普天間基地の早期閉鎖・返還を日米両政府に強く迫ると繰り返し訴えました。当確が報じられた後、屋良氏は報道陣に「辺野古(新基地建設)は解決策にならない。そろそろ別のアプローチを考えるのが現実的だ。沖縄の民意がまた示された」と強調しました。

 デニー知事は、屋良氏の勝利は「沖縄の民意を政府にしっかり伝え、対話による解決を続けてほしいとのエールでもある」と述べ、「日米両政府と沖縄の協議で、解決策を探っていくのが一番の解決策だ」と語りました。


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