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2019年4月18日(木)

大型船寄港地計画を追及

宮本質問 奄美守る力に

自然を守る会“反対運動に弾み” 島民から感謝のメール

 「国会中継を拝見し宮本議員の的を射た追及を、会、一同有り難く感じております」―衆院大阪12区補選で市民と野党の統一候補として奮戦する宮本たけし候補(無所属)に、鹿児島県の「奄美の自然を守る会」から感謝のメールが届きました。(遠藤寿人)


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 宮本氏は今年3月13日の衆院国土交通委員会で、鹿児島県奄美大島への大型クルーズ船誘致問題を追及しました。人口三十数名の同島瀬戸内町西古見地区に世界最大22万トン、乗員乗客7000人の超大型クルーズ船の寄港地をつくる計画が進んでいました。

 宮本氏は、同省港湾局が、米大手クルーズ会社「ロイヤル・カリビアン・クルーズ」社の要望を受け、寄港地候補を調査していたことを暴露。「いつから港湾局は大手クルーズ船運営会社の下請け機関に成り下がったのかと情けなくなる」と喝破。「ロイヤル・カリビアン・クルーズ社から、クルーズ振興に関する指導を期待していると言われれば、たちまちその意向に沿って、奄美、徳之島に寄港候補地を選定する」と批判しました。

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(写真)大型クルーズ船の寄港地が予定されている瀬戸内町西古見・池堂地区の海岸(畑弘三さん提供)

 計画の背景には、政府目標「2020年までにクルーズ旅客500万人」にあう新たな寄港地の開発があります。

 一方、奄美大島などは、20年の世界自然遺産登録を目指し、エコツーリズム等の少人数型で質の高い体験利用を観光の中心に据えようとしています。

 宮本氏は「奄美の人々がこぞって待ち望んでいる世界自然遺産登録が台無しになるようなことだけはあってはならない」と強調しました。

 奄美の自然を守る会の畑弘三事務局長の話 宮本岳志議員が、大型クルーズ船誘致計画問題について、公の場で国土交通省に対して、瀬戸内町民が知りえなかった情報を明らかにした事に感謝しております。(1)いったいこの計画はいつ、どこから、どういう経緯をたどってきたのか?(2)世界自然遺産登録申請をした環境省はこの真逆の開発計画を知っていたのか?(3)国交省と環境省はこの計画を共有していたのか?(4)瀬戸内町はこの計画を知っていたのか?―という重大問題を、宮本議員の追及で暴いていただいた。これによって、世界の宝としての奄美の大自然と住民の平穏な生活や文化を脅かす計画に対する反対運動に弾みがつきました。今後も国民目線での活躍期待しております。


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