しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年4月10日(水)

きょうの潮流

 何かしら熱気のようなものが、ひしひしと押し寄せてくる。共同のたたかいの先頭に立っている責任と喜びが体中を走るような気がした―▼無所属の革新共同として衆院議員を5期務めた田中美智子さんが最初の選挙に臨んだときでした。当時はまれだった女性の大学助教授の職を辞し、幅ひろい人々に請われて出馬。想像をはるかに超えた力が結集し、奇跡の大勝利をつかみました(『女は度胸』)▼市民と野党、みんなの共同候補―。告示された大阪12区の衆院補選に無所属でたった宮本たけしさん。アベ政治を終わりにしたい、すべての心ある人の思いを託してほしいと、共産党の議員バッジを外して本気と覚悟の意気込みを示しました▼時代や背景に違いはあれど、熱い志は同じです。田中さんは虐げられてきた女性のため、労働者や障害者のために尽力。宮本さんは安倍政権のウソや隠ぺい、政治の私物化を徹底して追及。ともに国民の声を政治に届ける信念を胸に▼同時に争われる沖縄3区の衆院補選でも、ヤラともひろさんが「オール沖縄」の候補として立ちあがっています。県民無視で辺野古の米軍基地建設をすすめる自民候補との一騎打ちに、保革をこえた結束で勝利をと訴えています▼今年2月に96歳で亡くなった田中さんは共同の力で得た議員バッジの重みを語っていました。誰もが国民から預かったバッジを有効に使い自分の周りの理不尽なことを変えていけば、どんなに住みやすい日本になるか。まことの政治をめざそうと。


pageup