2019年4月9日(火)
辺野古工事と関係か
田村貴昭氏 ジュゴンの死ただす
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日本共産党の田村貴昭議員は2日の衆院環境委員会で、沖縄本島北部でジュゴンの死骸が見つかった問題で、名護市辺野古への米軍新基地建設工事の影響をただしました。
ジュゴンは、絶滅の恐れのある国の天然記念物。防衛省沖縄防衛局は、新基地建設にあたっての追跡調査で3頭の生息を確認しており、このうち「個体B」の死骸が3月に沖縄本島北部の今帰仁村(なきじんそん)の沖合で見つかりました。
田村氏は、Bは、名護市沖を西側から東側に回る辺野古への土砂運搬船と同じ経路を回遊していたと指摘。航路と死因の因果関係を指摘しました。
また、田村氏は残る2頭も確認できなくなっていると強調。辺野古崎付近の嘉陽沖に生息し、2018年9月を最後に確認されていない「個体A」について、18年12月の調査以降、海草のはみ跡が確認されていないと指摘しました。当時、政府は辺野古で護岸建設を進め、同月14日に土砂投入を強行しました。
三原氏は指摘を認める一方、「水中音を発するような工事はしておらず、工事の影響とは言えない」と強弁。田村氏は「恐るべき認識だ」と批判し、「工事を直ちに中止し、辺野古沿岸を海洋保護区に指定し、生存確認と保護にあたるべきだ」と主張しました。