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2019年4月6日(土)

塚田副大臣が辞任

首相「忖度」発言で引責

 下関北九州道路計画をめぐって安倍晋三首相と麻生太郎副総理の意向を「忖度(そんたく)」したと発言した塚田一郎国土交通副大臣は5日、発言が「国政の停滞」を招いたとして、内閣に辞表を提出しました。日本共産党など野党が一致して塚田氏の罷免を求めるなど、批判が広がるなかで辞任に追い込まれたもので、安倍政権にとって大打撃です。

 塚田氏は、北九州市内で開かれた福岡県知事選の自民党推薦候補の集会(1日)で、同道路計画に伴う調査を国直轄事業に移行したのは、「総理とか副総理が言えないので、私が忖度した」と述べたほか、同計画を推進する吉田博美参院自民党幹事長と面会した際、「これは総理と副総理の地元の事業だよ」と言われ、「私は物分かりがいい。すぐ忖度する。分かりましたと応じた」と説明していました。

 塚田氏は辞表提出直後の記者会見で、吉田氏との面会でのやりとりについての説明は「事実と異なる」とした一方で、記者団から吉田氏との面会で安倍、麻生両氏の名前が出たかと問われると「細かく覚えていない」「記憶にはない」とのあいまいな説明に終始。同道路の事業化は公正な判断で決まったと強弁し、建設推進への「期待」まで表明しました。また、議員辞職については改めて否定しました。

 政府は即日辞表を受理し、後任に牧野京夫元国交副大臣を充てる方針を固めました。


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