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2019年4月4日(木)

塚田国交副大臣罷免要求 野党一致

「忖度」発言 塩川氏、衆院内閣委で追及

 塚田一郎国土交通副大臣が「下関北九州道路」計画について「私が忖度(そんたく)した」と発言した問題で、日本共産党、立憲民主党、国民民主党、社会保障を立て直す国民会議、自由党、社民党の6野党・会派の国対委員長は3日、国会内で会談し、塚田副大臣の罷免を直ちに要求することで一致しました。

 日本共産党の穀田恵二国対委員長は記者会見で、塚田氏を直ちに罷免すべきだとした上で、国政を私物化する安倍政治の典型だと指摘。「安倍首相の責任が改めて問われる」と述べ、徹底追及すると表明しました。

 一方、日本共産党の塩川鉄也議員は同日の衆院内閣委員会で、安倍晋三首相に塚田氏の罷免を要求しました。

 塩川氏は、吉田博美参院自民党幹事長が会長を務める「下関北九州道路の整備促進を図る参議院議員の会」の設立総会(昨年11月2日)で、吉田氏が塚田氏ら国交省幹部に「政治生命をかけてという気持ちでやるので、よく肝に銘じてしっかりとやっていただく」と求めていたことを示し、「こういう動きを背景に、今回の発言があったのではないか」と指摘。自民、公明両党の議員でつくる「関門会」の同道路早期実現を求める要望書(16年3月提出)には安倍首相の名が記載されており、計画推進は「総理自身が直接指示したのではないか」とただしました。首相は「私が指示したということはない」と否定しました。

 塩川氏は「事業を所管する塚田氏の発言は、福岡県知事選での利益誘導による選挙利用が問われる大問題だ。きっぱりと罷免すべきだ」と主張。安倍首相は、塚田氏の発言は「問題だ」と認めながら「まずは本人からしっかりと説明すべきで、そのことを肝に銘じて職責を果たしてもらいたい」と擁護し、罷免を事実上拒否しました。


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