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2019年4月3日(水)

小池書記局長 消費税増税を批判 BSフジ番組

自民・萩生田氏「説得力ある」

 日本共産党の小池晃書記局長は1日放送のBSフジ番組「プライムニュース」に出演し、消費税10%増税問題や統一地方選・参院選などをめぐって与野党代表と議論を交わしました。この中で、小池氏の消費税増税反対の主張に対し、自民党の萩生田光一幹事長代行が「説得力がある」と応じる一幕もありました。

景気動向悪化

 消費税増税の問題では番組が、日銀短観が2四半期ぶりの悪化となったことを紹介。小池氏は「内閣府の景気動向指数がマイナスとなり、月例経済報告は3年ぶりに下方修正し、ついに今日(1日)は日銀短観で大企業の景況感が大幅に悪化した。新元号の発表がなければトップニュースだ」と指摘。伊勢志摩サミット時(2016年)に安倍晋三首相が世界経済の先行き不透明感を理由に増税を見送ったと述べ、「世界経済リスクはあの時の比ではない。増税に突っ込んでいいのか」と批判しました。

 さらに小池氏は、実質の消費税率が6段階に及ぶ「ポイント還元」など、安倍政権の「景気対策」を批判。「萩生田さんは雑誌で『税制はシンプルな方がいい』と述べたが、その通りだ。そんなに景気が心配で、増税分を戻すことを考えるくらいなら、増税しなければいいではないか」と提起すると、萩生田氏は「説得力がある」「確かに(ポイント還元など)一つひとつの政策はわかりづらい部分もある」と問題を認めざるをえませんでした。

 他の野党も「小池さんが言ったように景気動向は悪化している。(増税は)凍結すべきだ」(立憲民主党の福山哲郎幹事長)、「中小企業はどん底だ。消費税増税は凍結せざるを得ない」(国民民主党の増子輝彦幹事長代行)と表明しました。

大阪ダブル選

 統一地方選の討論では大阪ダブル選挙が議論に。自民党の柳本あきら大阪市長候補と小西ただかず大阪府知事候補への日本共産党の自主支援に対し、日本維新の会の馬場伸幸幹事長が野合だと攻撃。「自民党さんは共産党さんなどいらないと言っている。ここでも萩生田幹事長代行にちゃんと言ってほしい」と発言しました。しかし萩生田氏は「野合でも共闘でもない。各党のいろんな考えの中で今の形がある」と述べて共産党排除を否定。小池氏は「大阪都構想は大阪市を四つに解体し1人に権限を集中するもの。自治の土台を破壊するからこそ党派を超えた反対が広がっている」と強調しました。

 参院選で野党が全国32の1人区での候補者一本化を決め、書記局長・幹事長間での精力的な協議を進めていることが紹介されると、萩生田氏は「とにかく安倍政権反対で、(統一候補は)当選したらどこに所属してどのような政治活動をするのか、全く見えない」などと攻撃。小池氏は「いま、野党の共通政策をつくるための議論をしている。政権構想も必要だ。きちんと旗印を掲げるので、『自民反対』だけではない」ときっぱりと反論しました。


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