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2019年3月23日(土)

報道 政府から独立を

NHKに市民団体が申し入れ

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(写真)「NHKは政権べったりの報道をやめよ」と開かれた集会=22日、東京・渋谷区、NHK放送センター西口門前

 放送記念日の22日、「NHKとメディアの『今』を考える会」は、上田良一NHK会長あてに「政府から独立した公共放送の原則に立つ政治報道を求めます」との申し入れ書を提出しました。

 提出に先立って、東京・渋谷区のNHK放送センター西口門前で申し入れ内容を伝えるNHK職員向けのビラを配布。約300人(主催者発表)が参加した集会では、元NHK経営委員で国立音楽大学名誉教授の小林緑さん、マスコミ九条の会共同代表の仲築間卓蔵さんらがリレートーク。「アベチャンネルになるな」「視聴者の声を聞け」などと訴えました。

 申し入れ書は、▽「(辺野古の)サンゴは移した」など、安倍首相の発言や行動に対する検証や批判的報道がほとんどない▽政権にとって不都合と思われる事実が伝えられない例が目立つ▽韓国徴用工裁判報道で、「『徴用』問題」と表現するなど、政府が発表する呼称に従う傾向がある▽森友・加計学園問題では、報道を抑制する姿勢が批判されている―などを指摘。受信料のみで支えられているNHKは「政権から距離を置き、必要な時は批判する」という基本に立ち返るよう求めています。

 同会は、「放送を語る会」や日本ジャーナリスト会議、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」などの団体のメンバーが個人参加で結成した組織。今回の申し入れ書には、全国各地の「NHKを考える会」など20団体、NHK退職者50人を含め約100人の個人が賛同しています。


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