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2019年3月22日(金)

きょうの潮流

 春分のきのう、東京や福岡では桜の開花が発表され、中国地方には春一番が吹きました。列島にばらつきはあるものの、うららかな陽気に包まれる日が多くなりました▼春眠暁を覚えず―。心地よさは眠りにも影響します。1日の3分の1ほどを費やす睡眠は健康に生きていくうえでとても大切。ところが日本人の睡眠時間は短くなり続けています。国の調べによると、10年前と比べて6時間以下が4割近くに急増。睡眠で休養が十分にとれていない人も増加しています▼心身の休息だけでなく、自律神経やホルモンの安定、免疫力を維持する役割もある睡眠。不眠を伴う病気は多く、うつ病や生活習慣病にも深くかかわっています(『知っておきたい眠りの話』)▼眠りの“貯金”はできませんが、睡眠不足が借金のように積み重なっていくのが「睡眠負債」です。それがたまると、気づかないうちに心と体の働きが悪くなり、重い病気にかかるリスクも高まるといわれています▼誰もが望む快眠。しかしストレスや長時間労働をはじめ、とりまく環境は妨げるものばかり。沖縄・嘉手納基地の騒音によって、周りの住民が睡眠障害にかかっているという研究結果も。健康被害で毎年10人が心筋梗塞で亡くなっていると▼知事選を皮切りに4年に1度の統一地方選挙が始まりました。各地で住民のくらしが問われるたたかいです。不安や苦しみを減らすことは、よりよい睡眠につながります。悪政を変えることもしかり。心やすらかに眠るためにも。


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