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2019年3月20日(水)

新たな土砂投入やめよ

デニー知事、安倍首相に要請

工事中断し協議の場を

 沖縄県の玉城デニー知事は19日、安倍晋三首相と首相官邸で会談し、同県名護市辺野古の米軍新基地建設で、政府が25日にも予定している新たな区域での土砂投入の中止を求めました。また、工事を中断して約1カ月間、県と政府で協議する場を設けるよう要請しました。

 デニー知事は、「対話のための環境づくりに努める」として、国が岩礁破砕許可を得ずに埋め立て工事を進めるのは違法とした工事差し止め訴訟を取り下げるよう指示したことを伝えました。一方、県による埋め立て承認撤回の効力を国土交通相が停止したことは違法だとして、これを取り消すよう求める訴訟については、協議への政府の対応をみて検討するとしました。

 デニー知事は、軟弱地盤の問題や新基地反対の民意が示された2月の県民投票、1万人が集まった県民大会(16日)に言及し、「対話の時間をつくるべきではないか」と強調。新区域への土砂投入を強行すれば「ますます県民からの反発が膨らむ」と指摘しました。

 さらに、国の天然記念物ジュゴン1頭の死骸が沖縄本島北部で発見されたことについて、「非常に残念」と述べ、「死亡原因を究明する意味でも、土砂投入をやめて話し合いをする時間をつくってほしい」と要請しました。

 首相は「さまざまな協議や確認を経て現在進めている」として新基地建設に固執。1カ月間の協議については回答を避け、翁長雄志前知事との間でも協議期間を設けたが結果的に工事を進めることになったと述べました。


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