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2019年3月11日(月)

統一地方選勝利へ演説会 各地で熱気

「国策追随」から「道民が主人公」に 共闘勝利、共産躍進で切り替えよう

札幌 志位委員長が訴え

 統一地方選と参院選で日本共産党の躍進、市民と野党の共闘勝利をめざして、志位和夫委員長を迎えた演説会が10日、札幌コンベンションセンターを満席にして開かれました。市民と野党の統一候補である石川ともひろ知事予定候補と渡辺達生市長予定候補があいさつし、壇上で志位氏らと手を結ぶと、会場は盛大な拍手に包まれました。(関連記事


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(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=10日、札幌市白石区

 あいさつした石川氏は「国に対して間違っていると言う、たたかう知事が必要です。カジノより国保料引き下げを」と述べ、渡辺氏は「地域経済・中小企業を元気にし、泊原発の再稼働に反対する」と語りました。

 4月7日投票で行われる知事選、道議選、札幌市長選、同市議選について志位氏は「北海道・札幌にとって政治を変える大チャンスの選挙です」と強調。長年続いた自公主導の道政の特徴は「国策追随」であり、苫小牧東部開発など負の遺産がいたるところにあるとして、「国策追随」から「道民が主人公」の道政へ切り替えようと訴えました。

 切り替えの方向として志位氏は、(1)巨大開発優先から福祉と暮らし優先へ(2)北海道にカジノはいらない。北海道経済の発展は農林漁業と中小企業応援で(3)高すぎる国保料のさらなる値上げストップ、大幅値下げを(4)泊原発の再稼働を許さず廃炉に、再生可能エネルギーへの大転換を―の4点をあげました。

 このなかで志位氏は、知事と自民党が「北海道経済の起爆剤に」と二人三脚で進めているカジノ誘致について「北海道民・札幌市民から金を巻き上げて米国カジノ企業がもうかるのがカジノ。後に残るのはギャンブル依存症だけ。“北海道にカジノはいらない”の声をあげていきましょう」と強調。「北海道経済というなら、この大地に根を張って頑張っている農林漁業と中小企業応援こそ必要ではありませんか」と訴えました。

 さらに、原発輸出が総破綻するもとで、泊原発の再稼働の判断でも、現知事が「政権任せ」にし事実上容認してきた「国策追随」ぶりを告発。泊原発1、2号機近くの「活断層の可能性が否定できない」(原子力規制委員会)とされ、コストの急騰が不可避となるなかで、志位氏は「泊原発はいよいよ行き詰まった」と指摘し、「北海道の再生可能エネルギーの潜在力は47都道府県で断然トップです。泊原発を廃炉にし、再生可能エネルギーへの大転換を」と訴えました。

 最後に、志位氏が、参院選での比例代表での躍進、はたやま和也予定候補の勝利を訴え、「沖縄と北海道、日本の南と北から、政治を変える流れを起こし、安倍政治を挟み撃ちにし退場させましょう」と訴えると、会場を埋めた聴衆から大きな拍手が湧き起こりました。


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