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2019年3月10日(日)

維新の大阪入れ替えダブル選

「党利党略」各紙が批判

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(写真)大阪ダブル選について論じた9日付各紙の社説

 大阪府の松井一郎知事(大阪維新の会代表)と大阪市の吉村洋文市長(維新政調会長)が8日、それぞれ辞職し知事と市長を入れ替えてダブル選に立候補すると表明したことについて、9日付各紙は社説で批判的に論じました。

 「朝日」は「住民不在の党利党略だ」との見出しを掲げ、「同日となる見込みの大阪府議選と市議選にのぞむ党の仲間を後押しする狙いがある」と指摘。「現職が自らに有利な時期をはかって選挙を仕かけるのを防ぐ目的がある」公職選挙法の任期規定からみて、立場の入れ替え出馬によって4年の任期を得ようとする手法について「脱法的行為であることを両氏はどう考えているのか」と問うています。

 「毎日」の見出しは「自己都合に固執した維新」。4年前の住民投票で否決された「大阪都」構想。「公約に固執して首長選を政治利用するなら、府政や市政の『私物化』と言われても仕方ない」としています。「統一地方選とのダブル選の相乗効果を期待し、議会勢力の拡大を狙っているなら『党利党略』だろう」と断じています。

 「奇策で都構想は前進するのか」との見出しを掲げた「読売」も、控えめながら「自らの都合でポストを交代する手法は批判を免れまい」と指摘。「産経」の見出しは「建設的な議論こそ必要だ」。「醜いけんかはこれ以上見たくない」とし、「府民、市民が置き去りにされた」「(維新側の思惑は)党利党略でしかない」と述べています。

 「大阪日日」は「本当に大阪のためか」との見出し。「住民のことを考えていない『住民不在』とも指摘できる」としています。


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