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2019年3月8日(金)

大阪府知事・市長 入れ替えダブル選表明へ

維新の党略 「都」構想ごり押し

法定協

 大阪市を廃止・解体する「大阪都」構想をめぐり、地域政党「大阪維新の会」代表の松井一郎大阪府知事と吉村洋文大阪市長は7日、同構想をごり押しするために、両氏の辞職でダブル選を起こし、知事・市長の入れ替えを目指す方向性を示しました。8日に正式表明する見通しです。

 7日、大阪市役所で開かれた「都」構想案をめぐる法定協議会では松井知事が、今秋の知事・市長の任期満了までの「都」構想住民投票の再実施を要求。「今任期中で住民投票を実施する」との密約を交わしていた公明党に同意を迫りましたが、同党は「慎重かつ丁寧な議論」が前提だと主張しました。

 入れ替えダブル選は、維新以外の会派の反対で行き詰まった「都」構想をごり押しするために、任期途中の投げ出しで引き起こすダブル首長選をテコにして府市両議会で維新が絶対多数を占めることを狙う住民不在の党利党略です。

 公職選挙法は、首長が選挙戦略の一環として自己の選挙を有利にするために任期満了前に退職して出馬するのを防ぐため、出直し選で再選されても元の残任期のみしか与えない規定を設けています。入れ替えはこの規定をすり抜けるためのもので、「一種の脱法行為」(「毎日」5日付)とも指摘されています。

 ダブル選実施の場合、知事選が21日に、市長選が24日に告示される見通しで、府議・市議選と同日の4月7日に投開票される方向です。

 日本共産党市議団の山中智子幹事長は「大阪市の廃止・分割(『都』構想)は4年前の住民投票で否決され、すでに決着済みだ」と批判しました。


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