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2019年3月5日(火)

米大統領選勝利へ サンダース上院議員始動

草の根結集の決意語る

 【ワシントン=遠藤誠二】2020年米大統領選挙へ民主党からの出馬を表明していたバーニー・サンダース上院議員が2日、選挙キャンペーンを開始しました。ニューヨークで開いた集会で同氏は、「米国の政治史上最強の草の根連合を築き、選挙に勝利する」と表明しました。


 サンダース氏は北東部バーモント州を地盤としますが、キャンペーン開始の地は出身地であるニューヨーク市ブルックリン区を選びました。

 サンダース氏は、トランプ大統領について「肌の色、出生地、ジェンダー、宗教などでわれわれを分断している」「近年の米国史上もっとも危険な大統領だ」と批判。「それに正面から対抗する」と決意を語りました。

 また「私にはぜいたくな高層ビルやカジノ、ゴルフ場を築くために数百万ドルもくれるような父、母はいない」とトランプ氏を引き合いに話し、自身は日々の暮らしに困窮した労働者階級出身であることを紹介。「私には、お金もなく英語も話せないなか、信じられない勇気を持って海を越えた見本となる父親がいた」と話し、父親がナチスの迫害から逃れポーランドから渡ったユダヤ人であったことを強調しました。

 サンダース氏は「このたたかいは単にトランプを負かすためにあるものではない」と述べ、米国の政治、経済システムを真に国民のものにするための選挙戦だと語りました。

 サンダース氏は今後、民主党党員集会が最初に行われるアイオワ州など中西部を回る予定。民主党内では、大統領予備選にサンダース氏を含め10人以上が出馬を表明し、多数激戦となっています。


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