しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年3月5日(火)

きょうの潮流

 「身を切る」という政策のもと、教員、公務職員は減らしに減らし続けられてきた。公務の本質である「奉仕者」という役割が果たしきれなくなっている…。▼千葉県野田市で起きた虐待死。みんなで解決の糸口を見つけようと、日本共産党のおだ真理市議はブログにつづり続けます。もうこれ以上、子どもが苦しめられないように。そんな願いから、この間の“公務員バッシング”の罪を問うています▼人減らしと同時に目を向けるべきは「専門性を奪われてきた歴史」だと、ブログを読んだ小学校教員は言います。「削られたのは人の数だけでなく専門性、専門的力量、専門職としての誇りや、やりがい。数え切れないほどの大切なことが奪われてきたのだ」と▼「スタンダードでそろえよ」「例外を許さないゼロトレランス(寛容度ゼロ)を」と画一的な対応を教師に迫り、「評価」で脅す。専門職が専門職として存在すること自体を許さない構図です。学校を、命をはぐくむ場ではなく、命を削る場におとしめようとしています▼「先生、助けて!」。最後の悲鳴に心を寄せられない「専門職」にしてしまったのは、いったい誰なのか。その反省もなく、「しっかり対応を」と現場を締め付けても、目の前の子どもは苦しむばかりです▼形ばかりの「再発防止策」を急ぐ。そんな繰り返しはもうやめたい。思いを集め、知恵を寄せ合い、子どもに幸せをもたらす道を模索したい。かけがえのない命を守るたたかいが今、おとなたちに求められています。


pageup