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2019年3月2日(土)

園児の上空とばすな 基地撤去

宜野湾 緑ケ丘保育園と沖縄防衛局が面談

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(写真)面談後、取材に応じる緑ケ丘保育園の神谷園長(右端)ら=1日、沖縄県宜野湾市

 米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)のヘリの部品が落下した緑ケ丘保育園(同市)関係者と沖縄防衛局が1日、保育園で面談しました。防衛局が要望し非公開で実施しました。

 米軍は、現在も落下部品を自身の物と認めていません。神谷武宏園長によると、捜査の進展の話はなく、墜落や部品落下を想定した避難工作物を設置する要望がないか聞かれたといいます。

 神谷園長は「そんなもので子どもの命は守れない」と批判。「普天間基地に立ち入って落下物が米軍のものか否か捜査してほしい」と求め、「日米合意通り上空飛行をやめさせてほしい。できないなら普天間基地は運用停止し、撤去するしかない」と訴えました。防衛局は明確に回答しませんでした。

 同局は面談が、同保育園を1月に視察した参院沖縄・北方特別委員会の自民党理事の指示であると告げました。神谷園長は「私の保育園の名前を出して『県民投票で“辺野古反対”になれば普天間が固定化される』と宣伝した政治家もいる。利用はやめてほしい」とくぎをさしました。

 同席した園保護者の女性は「米軍に飛行ルートすら守らせられない国の人たちが言う『危険性除去』って何? 『危険性除去のために辺野古移設』といいたいんだろうけど、移設自体が軟弱地盤などで、あと何年かかるかもわからない。私の危険は日々の生活の中にあり、結局それは放置されている」と批判しました。


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