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2019年3月2日(土)

北朝鮮の交渉復帰希望

米国務長官 米韓演習中止は継続

 【ハノイ=池田晋】ポンペオ米国務長官は1日、ベトナムの首都ハノイで開かれた米朝首脳会談の合意文書が見送られたことを受け、米側は北朝鮮との「対話を継続するため、交渉の席への復帰を希望している」と述べました。ハノイでの会談後に訪問中のフィリピンで、記者団の質問に答えました。

 また、ポンペオ長官は2月28日、フィリピンに向かう機内で、米国のビーガン北朝鮮担当特別代表と北朝鮮側の実務者が「そう遠くないうちに集まると期待している」とも記者団に説明。ただ、実務者協議の具体的な開催日については「決まっていない」としました。

 また、ポンペオ氏は、トランプ大統領が「大規模軍事演習を実施しないと、依然として(北朝鮮側に)確約している」と述べ、今後も米韓合同軍事演習の中止を継続すると表明。非核化と制裁解除をめぐる北朝鮮側との隔たりを埋めるため、「前進できると信じる土台はまだ存在している」と語りました。

 トランプ大統領は2月28日の首脳会談後にハノイで収録された米FOXテレビとのインタビューで、米側が完全な非核化を求める一方、北朝鮮側は「特定の範囲での非核化」にしか応じなかったと指摘。これについてポンペオ長官は1日、寧辺の核施設廃棄をめぐり「非常に広範囲」の提案が北朝鮮側からあったものの、その全体像には「依然として完全な明瞭さがなかった」と述べました。

 また、首脳会談の場で部分的な制裁解除しか求めなかったとの北朝鮮からの反論に対しポンペオ氏は、「基本的には、全面的な制裁解除の要求だった」と改めて主張しました。


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