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2019年2月26日(火)

赤旗編集局編『戦争の真実』 韓国で出版

友好と平和へ“日本の良心”ここに

建国大学 院長が推薦

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 赤旗編集局編『戦争の真実―証言が示す改憲勢力の歴史偽造』が、三・一独立運動100年に合わせて、韓国で翻訳出版されることになりました。

 韓国の総合大学、建国大学KU中国研究院の翻訳学術叢書(そうしょ)として出版されるもので、赤旗編集局の本は『語り継ぐ 日本の侵略と植民地支配』(2016年発行)に次いで2冊目となります。

 本書の出版にあたり、同研究院の韓仁熙院長が「推薦のことば」を寄せ、小木曽陽司・赤旗編集局長が「ふたたび韓国の読者のみなさんへ」との「まえがき」を書いています。

 韓院長の「推薦のことば」(要旨)を紹介します。

 最近の日韓関係は国交正常化以来、最悪との評価を受けている。これは2年前、翻訳学術叢書第1巻の『語り継ぐ 日本の侵略と植民地支配』を出版する時のように、「日本の侵略問題」に対するアジア人の傷が癒やされていないからだ。

 日本の「侵略」に対する反省不足はともかく、日本の態度は少しも変化がない。日本政府の心のこもった謝罪が前提にならなければならない状況で「謝罪」は完了したという現在の日本の政権勢力の態度は、未来志向的な両国関係を不可能にさせている。

 この問題を解決しようとする努力を続けてきた赤旗編集局の『戦争の真実 証言が示す改憲勢力の歴史偽造』の出版は、日本にも真実を明かそうとする人々がいるという事実を知らせる重要な交流の結果である。

 建国大学校中国研究院は2015年10月、日韓国交正常化50周年を記念し、日本共産党の志位和夫委員長の著書『戦争か平和か 戦後70年の北東アジア平和』をはじめ、持続的に新日本出版社の本を国内に紹介して国内外のマスコミの注目を集めた。

 特に今回出版される『戦争の真実 証言が示す改憲勢力の歴史偽造』は三・一運動100周年を迎え、日韓両国の真の友好関係の発展と北東アジアの世界平和につながることを願う気持ちが込められており、「しんぶん赤旗」の記者が翻訳学術叢書の第1巻『語り継ぐ 日本の侵略と植民地支配』を出版して以降も、情熱的な後続取材を通じて2016~17年に「しんぶん赤旗」の日刊紙・日曜版に掲載された記事を基に、以前の本で扱わなかった新しい内容について広範な取材に基づいて著述された姉妹編である。

 やはり同シリーズの長所は、被害を受けた人々に対する「証言」を具体的かつ客観的に載せていることを高く評価しなければならない。

 日本のアジアにおける戦争「侵略」とその戦争の「真実」について、日本内部の良心勢力が地道に声を出している点で、本書は十分に読む価値がある。韓国読者たちに推薦をするところだ。


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